Merry Christmas!(クリスマスおめでとう!)
クリスマス定番の挨拶ですが、さて一体、何がおめでたいのでしょう?
Christmasは「Christ(キリスト)」と「 mas(mass;ミサ/祭礼)」からなる言葉です。
つまりキリストの祭礼です。イエス・キリスト(Jesus Christ)がお生まれになったことを祝う日です。
つまりキリストの祭礼です。イエス・キリスト(Jesus Christ)がお生まれになったことを祝う日です。
イエスさまは「神の子」と呼ばれていますが、神さまと文字通りの親子関係というのとは少し違います。聖母マリアが神さまのお手付き(失礼!)になって…という艶っぽい話ではないのです。
「神さまが人間の姿を取って地上に来られた」のがイエス・キリストです。
では、この時天国は神さま不在だったのかというとそうではなく、天国には神さまがおられ、地上にはイエスさまがおられ、でも分身の術を使った訳でもなく…と少々混乱する部分ですが、神学の中でもかなり複雑な話になるので、ここは神さまのなさること、ということで取りあえずご了承ください。この神さまとイエスさまが共に存在する状態の時、「父である神と子であるイエス」と表現します。
「聖書とキリスト教」の項でも申し上げましたが、キリスト教の考えでは神さまと人間の関係が良くないために世の中がうまくいっていません。この問題を解決するために神さまが自ら人間の世に降りてきてくださった、これがクリスマスです。神さまとの関係回復がはじまり、神さまの愛と祝福を人間がきちんと受け取れるようになり、物事がうまくいく、何とめでたい…なので「クリスマスおめでとう」と挨拶を交わします。
12月25日(正確にイエスさまが生まれた日は分かっていません。この日付は後付けです)直前の日曜日からさかのぼって4週間を「アドベント」と言います。2019年は珍しくちょうど12月1日から始まりました。たいていは11月下旬から始まります。(2020年は11月29日から)
アドベントは「到来」という意味のラテン語から派生した言葉です。神の子イエスさまのお生まれを祝うクリスマスがもうすぐ来る、それを待つ期間です。日本語では「待降節」と言います。
12月1日から一日一個お菓子が出てくるアドベントカレンダー、4本のろうそくを準備して日曜日ごとに火をつけるアドベントクランツなどを用意してクリスマスを楽しみに待ちます。
それと同時にアドベントは、人間を救うために神さまが人となって来てくださるのはなぜなのか、その理由を思い出して自らを省みる期間でもあります。喜びのクリスマスを迎えるために…。
おまけ:クリスマスカラーと言えば緑と赤がおなじみですね。
緑は常緑樹のイメージから、神さまの永遠を
赤はイエス・キリストの血=神さまの愛を
表していると言われています。
緑は常緑樹のイメージから、神さまの永遠を
赤はイエス・キリストの血=神さまの愛を
表していると言われています。
Merry Christmas !