聖書とキリスト教














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聖書(Bible)は、全部で66巻からなる書物です

各書は著者、書かれた年代や場所はどれも違っています。つながっているものもあれば、そうでないものもあります。並ぶ順番もバラバラなので、前の方にあるのが先に書かれたとも限りません。
 
 テーマは全て「神(イエス・キリスト)」のことなのですが、それを歴史、文学、神学、伝記、手紙、等々いろいろな方面から切り込んで書かれているのが聖書です。なので一見統一感がありません。
 
66巻は2つに分けて
 旧約聖書(Old Testament39
 新約聖書(New Testament27
からなっています。二つの境は「イエス・キリスト(Jesus Christ)の誕生」です。
 旧約、新約の「約」は「約束」の約であり、古い約束がまとめられたのが旧約聖書、新しい約束が新約聖書です。つまり、イエス・キリストの登場によって約束が新しくされた、ということです。
 約束自体が変わったのではなく、約束を実行する「形」が新しくなった、と言った方がいいでしょう。

約束の内容は「人間の救い」…もう少し穏やかに表現すると、「神の愛が正しく人間に伝わる」です。
 
 キリスト教では人間と神さまの関係は現在大変よろしくなく、ゆえに物事がうまくゆかない。(もちろん、原因は人間の側にあります…神さまは絶対間違いない方なので)そこを解決して神さまと愛の関係を取り戻してより良い人生、命を持つことが目的のひとつです。
 
 その鍵が「イエス・キリスト」です。
 だからクリスマスはとても大切なのです。(イースターも)
 
 旧約聖書では、人間にどんな問題があり、そして神さまが人間をご自分の方に引き戻したいとあれこれ呼びかけ、手を尽くしておられる様子が主に記されています。
 新約聖書では約束を実行するための鍵である「神の子」イエス・キリストの言葉や行いに始まり、どのように約束が遂行されたかが記されています。
 
 これを信じているのがクリスチャンです。
信じる者は救われる。=神に愛されていることを理解している。だから、自分も神さまを愛したい。
 つまり、神さまのお心にかなうように生きていくことを第一とする
 神さまという共通の「基準」を持つ時に、人間同士のいざこざはなくなる。  
 いつもそういう訳には行かないのが現実ですが、毎週日曜日に教会へ行き、神さまを思い出します。
 
「聖書は神のことば」
 もちろん実際には人間が書いています。しかしあらゆる時代に、あらゆる場所で、あらゆる人物がそれと知らずに書いていたものが後に一つにまとめられた時に、それが一つの大きな統一したテーマを持っていた。それが聖書の不思議さと魅力です。